治療の方法 その3(外転挙上整復法)

治療方法の分類についてもう少しくわしく載せてみたいと思います。

脱臼を起こすのは肩に限った事では、ありませんが、人の体で最も動きが大きく、安定性が低いのが、肩です。ですので、最も脱臼の起こりやすい関節ということになります。

骨折を伴っていない肩関節脱臼であることをレントゲン撮影で確認した後、徒手整復術を行うのが一般的です。

病院によっていろいろな整復方法が行われるかと思いますが、代表的な方法として下記の3つの方法が多いようです。

  • 外転挙上整復法
  • コッヘル法
  • スティムソン法

筋力の比較的無い高齢者や、何度も脱臼を繰り返している人には、麻酔をしないでも容易に徒手整復ができることが多いです。

青壮年で筋力のある方や、脱臼後、時間が長時間経っている(数日間等)場合は、痛みと筋肉の緊張を取り除くために、全身麻酔を行ってから、徒手整復をすることがあります。

外転挙上整復法(最も多く第一選択にされている方法)
1.患者を仰向けに寝かせて、整復する術者は患者の脱臼している側に立ちます。
2.患者の脱臼している側の腕を前方挙上位で軽く外転位としていきます。
3.2の状態から完全挙上位または90度 屈曲位になったら、少しずつ外転していき、頭外方に牽引する。
4.ほとんどの場合は、上記1から4の手技にて整復されます。でも、これでも整復がされない場合は術者の拇指で腕の付け根を、肩の受け皿である関節窩に押し込みながら肩を内側へ回旋します。

この挙上整復法のポイントは、上腕に付着する腱板や三角筋、広背筋などの走行がほぼ一方向に牽引されるため、安全に整復できるという点で多く取り入れられています。

2020年10月
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