治療の方法 その4(その他の整復方法)

最も多く使用している整復方法はその3でご紹介しましたが、ここでは、その他の整復方法について触れてみたいと思います。


コッヘル法

1.患者を仰向けに寝かせ、整復する人は脱臼している側に立ちます。
2.肘関節を90度 屈曲させた状態で牽引します。そして、その状態から60度 程度までゆっくりと外旋していきます。
3.そのままの状態で少しずつ内転させていき肘関節を胸部の前面まで動かしていきます。そして、さらにゆっくりと内旋させていくと整復がされていくことになります。


スティムソン

1.診察台に患者をうつ伏せに寝かせ、診察代の端から脱臼した側の上肢を下ろして、腕を自然にしておきます。
2.脱臼した腕を15分から20分、手関節に2.5から5kgの重錘バンドをつけてそのままにします。
3.肩関節の周囲の筋肉が疲労してきて緊張が解かれた時に整復されます。
この方法は、決して急がず、15分から20分間、自然に整復されるのを待つ必要がる、ということがポイントになります。


ヒポクラテス法

1.患者の手及び手関節を術者はつかみ、患者の脇の下にカウンターをかけるようにして足部を当てます。
2.1の状態で腕をゆっくりと牽引します。
この方法は牽引する時に軽度の内旋・外旋の動作を加えるということで、整復されやすい状態になるといわれています。


上記以外にも肩関節脱臼の整復には多くの方法が存在するそうです。
術者には、知識、テクニックを備え、患者の状態や性別、体格、脱臼の度合いを総合的にその場で判断して頂くことになりますので、信頼のおける整形外科への速い時期の受診をお勧めします。

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