手術について

脱臼を何度も繰り返すようになると、どんなにインナーマッスルを鍛えたとしても、そのような保存療法では意味をなさなくなります。
脱臼をより確実に防ぐ方法として最終的には手術ということになります。

反復性肩関節前方脱臼の手術の方法は150種類以上もあるということです。それを大きく分けると2種類に分かれるそうです。一つはメスを入れる手術である直視下です。これは、大きく切り開いて内部に直接再建などを行う手術のことです。
もう一つは鏡視下になるそうです。これは、関節鏡を使った手術のことだそうです。

患者にとって手術方法の選択は、非常に重要な問題となります。
鏡視下手術は直視下の場合に比べると、身体の負担が少なく入院も短期間ですみます。また、傷跡も直接メスを入れる直視下に比べるとほとんど目立たないそうです。

どちらを選択するのかは、損傷の部位・程度や、受診した病院によっても変わってくる事と思いますので、ご自分でも納得のいく選択ができるように、その病院がどのような手術法を得意としているのか、調べておくのも一つの方法だと思います。

手術の方法を決定する基準としては患者の肩の損傷の具合や、術後にどこまでの生活を求めるかによって違ってくると思います。

以下は手術の選択をする時のの参考にして頂ければと思います

関節鏡の手術を選択した方が良い場合

  • 傷が少しでも目立たない方がよい
  • 手術後に時間をあまりかけられない
  • 出来るだけ痛みは少ない方がよい
  • 少しでも動かせる範囲が広い方が良いので可動域制限が少ない方がよい

直視下手術を選択した方が良い場合

  • 再脱臼しないことを一番に優先される方
  • 手術や術後の痛みより再脱臼しない方がよい
  • 入院、リハビリが長くなっても再脱臼しない方がよい
  • 腕の可動範囲が多少狭くなっても再脱臼しないことが優先
  • 激しくぶつかることがあるスポーツをしたい

以上のようなことを参考にして頂けたらよいと思います。
しかし、その前にその病院や医師が希望する手術を行っているか、知っておかなければいけないと思います。その病院等の設備などにもよりますし、医師の得意とする術式などもあると思います。
ですので、あらかじめどのような術式を行っているか調べてから受診するのも一つの方法だと思います。または、担当医と納得できるまで話し合いをし、自分が信頼して納得できるなら、担当医におまかせするのも一つの方法だと思います。

鏡視下手術について

以前は、直視下の手術がほとんどでしたが、現在は、医学の進歩とともに、鏡視下手術が多く行われているようです。
この手術方法は、患者の身体への負担が少なく入院期間も短期間で退院できることが、メリットになっています。さらに手術後、外旋制限が比較的少ないというのも大きなメリットになっています。
外旋制限が少ないということは、腕の可動範囲が広い為、日常生活に支障をきたす度合いが小さくなりますね。患者にとっては、腕が大きく動かせるというのは、とても重要なことだと思います。
自分も固定中や固定をはずしてから、腕が大きく動かせることに感動を覚えたものです。日常生活において、とても、不便でしたから。

このようにとても患者にとって、負担の少ない手術方法ですが、やはり、デメリットについても理解をしておくことが必要です。

この手術方法は外旋制限が少ない為、運動パフォーマンスもあがりましが、それにより、再び脱臼を起こす確率が、比較的高い方法だと言われていたそうです。
しかし、現在は、手術の方法を工夫することで直視下手術の再脱臼率に近づいてきているそうです。

ちなみにその工夫の仕方一例です

  • 強い縫合糸を使用する
  • アンカーを打ちこむ場所を関節窩面にするなど
  • 腱板疎部縫合という腱板疎部を縫って狭くする方法を行う

他にも色々な工夫があるかと思いますが簡単な手術の術式で再脱臼率が減少するのは患者にとって、とても喜ばしい事ですね。

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