病院について

受診する病院について 3で記載致しましたが、柔道整復師の方等の医業類似行為も上手に利用するのも一つの方法です。

しかし、注意して頂きたいのは、あくまでも医業類似行為の方々には、通常の病院と比較して出来ることと、出来ないことがあることをはっきりと認識しておいて頂きたいと思います。

医業類似行為を行われる方の中には、その場所で診断をされる場合があるようです。
しかし、現代の医学は大型の機器を導入し診察の一助となっています。
この脱臼というものについてもBankart lesionなどの病変を探るのによく利用されます。

Bankart lesionというのは、脱臼の際に、関節唇前下部分が骨頭が関節窩に激突することで関節窩から剥がれてしまったり、欠損したり、摩耗していたりすることをいうそうです。
この関節唇は軟骨質で、肩甲骨関節窩の骨膜にくつっいているそうですが、最初の脱臼時に固定がうまく行くと剥がれてしまった骨幕や関節唇が関節窩に再びくっつく可能性があるそうです。
しかし、反復性脱臼となってしまうと、上記の修復は固定等の保存療法では、出来ないといわれているそうです。

そうした機器を導入した病院でMRI等の検査を行わないと詳細な診断は難しいということです。

当然MRIの施設などは医業類似行為を行われている方たちにはありませんし、レントゲンの診断でさえ、行ってはいけないそうです。
そのような状況の中では、正確な診断を行うことは無理だと思います。

肩の調子を医業類似行為を行う人に見てもらうことは良いと思いますが、診断や術後の具合を求めるのは、お勧めできません。上手に付き合うことをお勧めします。

やむを得ず整形外科に受診できず、脱臼に関しては法的に認められた医業類似行為ができる方として柔道整復師の方がみえます。

ただし、柔道整復師の方が取り扱うことができるのは、【医師の診察を受けるまで放置すれば生命又は身体に重大な危害をきたす恐れのある止むを得ない応急の場合のみ処置を行っていいことになっています。また、その後、応急処置が終わったら、整形外科の専門医へ送り、診察した医師が、その後の経過をみてもよいという同意を与えた場合のみ、取り扱うことができる】ということになっています。

ですので、脱臼の場合、基本的には柔道整復師が行っていいのは、応急処置と整形外科の医師の許可が下りた場合だけが、その後の扱いを行うことが、できる、ということになります。
そういえば、事故等で鞭打ち等になった場合、後日、整骨院などで治療を受けるためには、同じようにまずは、整形外科に受診し、担当医に治療を必要とする旨の書類を書いてもらう必要がありますね。

肩の状態を整える意味での柔道整復師などの医業類似行為者の利用は、有効な手段の一つだと思います。正確な認識を持って診療をされている医業類似行為者の方でしたら、自分が出来る部分のみを行い、自分が該当しない分野においては、整形外科への受診を勧められると思います。上手に利用するのも一つの方法だと思います。

受診する病院についてですが、やむを得ず整形外科以外で受診することになってしまった場合について、その違いについて覚えていていただきたいと思います。

受診するにあたって以下のことを注意して頂きたいと思います。

医業行為と医業類似行為の違い

整形外科医のように、法的に認可された医師が行う医療行為のことを医業行為といいます。

疾患の治療または他の物を使用し応用しまたは四肢もしくは精神作用を利用して施術する行為であって、医師の専門的知識や技能を必要としないものを医業類似行為といいます。

なお、医業類似行為のなかでも、ある種の医療行為が法的に認められている方と法的に認められていない方がいます。

法的にある種の医療行為が認められている 法的に認められていない
柔道整復師(接骨院や整骨院)整体
はり師カイロプラクティック
きゅう師気功
按摩マッサージ指圧師

上記のように法的に認められていない医業類似行為は、医療行為ではないということになります。

脱臼をして、受診をするときは、できるだけ専門の医師がいる病院が良い、とは、何度も掲載しておりますが、自分の主観的な意見として、自分ならこんな病院が良いな、と思うポイントを書いてみたいと思います。

第一の前提としては、脱臼だと分かっていれば、できれば、専門の医師がいるところで、その後、リハビリに通うことが可能の病院をお勧めします。

よいと思う病院

  • 関節包や関節唇などの肩の仕組みを模型や写真を使って説明してくれた。
  • レントゲン結果やMRIの結果を自分はどんな状態になっているかを説明してくれた。
  • 保存療法による筋肉や、腱板強化には限界があり、再脱臼の可能性の説明をしてくれた。
  • 手術をする、しないに関わらず、どこまでの状態に戻したいかを確認し、細かいリハビリ計画をたて、その方法について、指導をしてくれた。

あまりかかりたくない病院

  • 固定中の注意等の説明がない。
  • 脱臼後のリハビリについての必要性・説明をしない。
  • 腱板を強化する方法をとりいれずに単純に筋トレだけを勧める。

自分の体です。良い医療機関、医師を探すのは患者の権利であり、それには、探す努力も必要だと思います。最初は、何も分からずに受診してしまっても、途中ででも自分には納得がいかない、と思ったら、早めに納得のいく病院を選択する方が賢明だと思います。

2018年7月
« 8月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031