脱臼の種類

脱臼がくせになりやすい理由について

靭帯のイラスト

初回の脱臼により出来てしまった関節内の傷が十分に修復されずに残ってしまうと、左の図のように靭帯がのびてたるんでしまっている状態です。
このように靭帯がたるんでしまったり、ピンクの部分が関節唇になりますが、本来の位置からずれてしまっています。ですので、通常の状態のように、肩を支える事ができません。関節がゆるく、不安定になってしまっているために、少しの外力がかかると、関節がはずれやすくなってしまうということになります。こういう状態であるため、くせになって、脱臼を繰り返す確率が高くなってしまうということです。

どの医師でも仰ると思いますが、若くて、激しいコンタクトスポーツなどをするような人や、活動性の高い人ほど、脱臼を繰り返す危険が高くなるそうです。

最初の脱臼をした年齢が10歳代の人は、約80%程の人が再発することが多いそうです。しかし、40歳以降になってから初めて脱臼をした人はほとんどないそうです。
自分も7年間再発しませんでした。特別な事がなければ再発することはなかったと思います。右肩だけに全体重を預けてしまったので、たまたま脱臼してしまったのだと思います。

このように脱臼を繰り返すうちに関節内の傷もさらに大きくなり、なおさら脱臼しやすくなるという悪循環になります。

ひどくなると、寝返りや伸び、くしゃみ、バスのつり革につかまるだけでも外れてしまうようになります。
ここまでくると、手術が必要ですね。

その2で脱臼が起こる原因と症状について記載致しました。

ここではもう少し詳しく脱臼を起こしやすい状態について書いてみたいと思います。
人の身体の中で大きな関節の中で最も動きが、大きいのが肩関節です。それなのに、反面、構造は安定性に乏しい状態となっています。

スポーツ中に起こしてしまう関節の脱臼は、肩関節に多く起こります。自然と元の場所に戻ってしまったりすることもあるので、軽く考えてしまう人が、多いですが、最初の時点できちんと治療しておくことが後の再脱臼を繰り返す(反復性脱臼)確率を減らすことができます。脱臼を繰り返していると、日常の普通の動作で簡単に脱臼してしまうようになるので、日常生活にも支障をきたすことになります。

脱臼を起こすきっかけについて

身体の横に腕を上げた状態から、後方に強い力で持っていかれた時に起こるのが一番典型的な肩関節脱臼の起こり方です。ラグビーなどでタックルをする時には、このような現象が起こります。
また、スキーやスノボーでは、後方に転倒した時、それを支えるために手を後方に着いた場合や、真横に倒れたような時に起こります。
このようにスポーツをしていてタックルをしたり、転倒したことがきっかけとなって脱臼をしてしまうことが多いです。

「脱臼」とは、完全に上腕骨の付け根がはずれた場合をいいます。
「亜脱臼」とは、上腕骨のはずれ方が不完全で関節の接触が残っている場合の事をさします。
以前にも書きましたが大部分は前方に上腕骨ははずれますが、後方に脱臼が生じることもまれにあります。

亜脱臼や脱臼は怪我によることが、多いですが、それとは別に生まれつき関節が緩い為に亜脱臼を起こす人もいるそうです。これは、女性が圧倒的に多いという特徴があるそうです。
肩関節が生まれつき緩い人が、スポーツなどで肩を大きく動かすと、簡単に亜脱臼や脱臼を起こしてしまう事があるそうです。

ちなみに2回目に担当して頂いている理学療法士さんですが、あまりにも自分の肩の動きが悪い事を不審に思ったようで、ちょっと、身体が硬いというレベルの動きの悪さではないのでは?と言われました。
そういえば、子供のころ、一時肩が上がらなくなり病院を受診しましたが、なんともない、ということでそのまま放っておいたのですが、思えばその頃から左肩に比べて、かなり右肩が後ろ側に動かない状態になっていたことを思い出しました。
その事を告げると、やっと納得されたようで、多分、その時に異常があったはずですが、見落とされたのでしょうね、とのことです。今から、少しでも可動範囲が広がるように 指導をお願いしました。何分、昔のことなので、今から普通の状態にはもどらないでしょうが、少しでも動く範囲が増えれば便利かな?と思っています。

今回は、脱臼が起こる原因と症状について書き綴りたいと思います。

原因

脱臼で一番多いのは前方脱臼だというのは、その1編で書きました。
その前方脱臼はどういう状態で起こりやすいのか、書いてみたいと思います。

前方脱臼は、転倒した際に当然自然と腕が体を支えようと反応してしまいます。その時に支えようとした腕が横後ろの向きや上に無理に動かされた時に起こるといわれます。または、スポーツをしていて、転び肩の外側を強打した時や、横後ろに腕を持っていってしまった時などにも生じるそうです。

転んだ際に体の前方に腕を突っ張った時や、強く肩の前方を打った時などは後方脱臼を起こしやすいです。

腕を横方向から上に無理に動かされた時に生じるのが下方脱臼となります。

脱臼の症状について

  • 脱臼した直後に激しい肩の痛みがある。脱臼した方向によって腕は特徴的な位置に固定され、動かなくなる。
  • 前方脱臼では、体の前や横方向に肘が離れてしまう。
  • 後方脱臼では、肘は体についているが、内側に腕全体がひねられている。
  • 下方脱臼では、腕が、下に下がらず横に挙げた状態となる。、
  • 亜脱臼の場合は、初めは腕が固定してしまいますが、体を動かした時にぐりっと肩が動いて、自然に脱臼がもどります。すると、肩は動くようになり、痛みも急激になくなります。
  • デッドアーム症候では、痛みが数分間続き、腕は動かないですが、少しずつ動くようになります。

どの脱臼の場合も肩を動かした時には大なり小なりの痛みが数日から1週間程度続くようです。

自分の時は、前方脱臼でしたので、やはり、肘が体前方の少し斜め横に離れてしまってました。
痛くて動かせないので、救急車にもその状態で移動して頂きました。

脱臼の種類は、上腕骨頭のずれる方向により、分類されます。
全体の95%以上を占める前方脱臼、そして、ほとんどまれな、後方脱臼・下方脱臼となります。

上記に加え、完全に関節が外れてしまう脱臼以外に、一旦外れても簡単にもどる亜脱臼や、デッドアーム症候という、数分間腕全体がしびれたようになるものもあります。
簡単に治ってしまうようなので軽く考えがちですが、本質的には、脱臼と同じ損傷を受けます。

肩関節というのは、簡単に言いますと、大きなボール(上腕骨頭・・・二の腕の上端のことだそうです)が、小さなお皿(肩甲骨の関節窩)の上に載っているような格好をしているそうです。ですので、思うよりも簡単に脱臼してしまいます。

脱臼をすると、若い人では関節包と呼ばれる関節を包む袋が肩甲骨側から破れたりはがれたりします。年配者になりますと、関節を包む筋肉が付いている部位で切れたりします。それに伴って、肩や、腕や、手に行神経が損なわれることもあり、加齢とともに、損なわれる確率が高くなるそうです。また、結節という上腕骨頭の外側や前方にある骨の突起の骨折を伴うこともあるそうです。

そういうことを確認するためにレントゲン撮影や、筋肉の状態を確認するMRI撮影が必要になるということですね。

自分の場合は、2回の脱臼とも骨折はなかったですが、一番多い前方脱臼で、関節包が下がってしまってる状態だったようです。

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